フリーランスエンジニアの単価相場は、2026年時点で月60〜130万円の範囲に大きく分布しています。私自身、独立7年間で月単価を65万円→105万円まで段階的に引き上げてきました。技術スタック、経験年数、地域、エージェント経由かどうかで、同じ経験年数でも最大2倍以上の差が生まれています。Go、Rust、ML系は月100万円以上が標準化しつつあり、AWS/インフラの高単価化も加速。
経済産業省「IT人材需給に関する調査」とレバテックフリーランスの公開データを統合すると、月単価の中央値は74万円。月単価100万円超の案件は全体の25%程度。月単価120万円超の案件は10%程度です。
この記事では、2026年最新の言語別・経験年数別・地域別の単価データ、月100万円超を狙う交渉術、エージェント別の単価レンジを順番にお伝えします。
特に読んでいただきたいのは、現在の月単価が市場相場より低いと感じているフリーランス、月単価100万円超を目指したい方、技術スタックの戦略的選定を考えている方、エージェント並行登録で単価アップを狙う方です。
2026年の単価レンジ
技術スタック別の月単価レンジを整理します。
Java、PHP、Ruby(古いフレームワーク):月単価60〜85万円。レガシー寄りでベース単価。
TypeScript+React、Node.js、Python(Django/FastAPI):月単価70〜100万円。Web系定番。
Go、Rust、Kotlin:月単価80〜120万円。モダン技術プレミアム。
AWS、GCP、Azure(インフラ・SRE):月単価90〜130万円。クラウド需要増。
Kubernetes、Terraform、SREツールチェーン:月単価100〜140万円。SRE特化。
機械学習、PyTorch、TensorFlow:月単価100〜150万円。AI需要増。
生成AI、LangChain、LlamaIndex、Vector DB:月単価110〜160万円。最も高単価レンジ。
セキュリティ、ペネトレーションテスト:月単価100〜140万円。
CTO代行、VPoE、テックリード:月単価120〜200万円。マネジメント・リーダーシップ含む。
経験年数別の相場
経験年数別の月単価相場を整理します。
経験3〜5年:月単価60〜80万円。基本的なバックエンド/フロントエンド開発。
経験5〜10年:月単価80〜110万円。複雑な機能開発、技術選定、新人指導。
経験10〜15年:月単価100〜140万円。テックリード、アーキテクト、マネジメント補佐。
経験15年以上:月単価120〜200万円。CTO、VPoE、Principal Engineer、技術顧問。
これに技術スタックのプレミアムが乗ります。経験10年+AI/ML経験なら月単価130〜170万円が現実的射程。
地域別の相場
地域別の月単価相場を整理します。
東京:月単価75万円が中央値。月単価100万円超案件が30%。最も豊富な選択肢。
大阪、名古屋:月単価65〜70万円が中央値。リモート案件は東京と同水準。
福岡、札幌:月単価60〜65万円が中央値。リモート案件で東京水準も可能。
地方在住:リモート案件であれば東京と同水準(月単価70〜100万円)。対面案件は限定的。
リモート案件比率が増えているので、地方在住でも東京水準の単価にアクセス可能です。フルリモート案件は2026年時点で全体の60%程度。
エージェント別の単価
主要エージェントの単価傾向を整理します。
レバテックフリーランスは月単価平均74万円。月単価100万円超案件30%。
Midworksは月単価平均73万円。報酬保障あり。
ITプロパートナーズは月単価40〜80万円。週2〜3日案件中心。
テックストックは月単価80〜120万円。リモート率高。
Findy Freelanceは月単価70〜100万円。GitHub重視のスカウト型。
PE-BANKは月単価60〜90万円。マージン率8〜12%と低め。
フリーランスキャリアは月単価70〜100万円。直接契約案件多め。
直接契約は月単価100〜150万円。エージェント手数料がないので最高単価。
詳しくはフリーランスエンジニアエージェント比較で扱っています。
単価アップのテクニック
月単価を引き上げるテクニックを整理します。
複数エージェント並行で他社オファーを使った交渉。「他社で月100万円のオファーがある」と伝えると、+10〜20万円の追加提示が出ることが多い。
実績ベースの単価交渉。プロジェクトでのKPI改善、システム性能向上、コスト削減などの数字を出すと、案件先も納得しやすい。
技術スタックの戦略的拡張。Go、Rust、AWS、Kubernetes、AI/MLを業務外で習得。これらの経験があると月単価が大きく変わります。
GitHubでのアウトプット。継続的なコミット、OSSコントリビュート、技術ブログ、技術書執筆などで市場価値を可視化。
契約後の単価アップ交渉。半年〜1年継続後、実績を提示して月10〜20万円のアップ交渉が可能。
直接契約への移行。エージェント経由から直接契約に切り替えると、エージェント手数料分(10〜25%)を上乗せして交渉可能。
詳しくはエンジニア年収交渉完全ガイド、フリーランスエンジニア単価交渉ガイドで扱っています。
月単価120万円超を狙う条件
月単価120万円超のハイクラス案件を狙うための条件を整理します。
技術面では、経験7年以上、モダン技術スタック(Go、Rust、AWS、Kubernetes、AI/ML)、複雑なシステムの設計・実装経験、技術選定経験、新規プロダクト立ち上げ経験。
リーダーシップ面では、テックリード経験、5〜10名のチームマネジメント経験、新人指導経験、技術選定の意思決定経験。
アウトプット面では、GitHubでのコミット履歴(年間500〜1,000コミット)、OSSコントリビュート、技術ブログ、技術書執筆、登壇経験。
これらが揃うと、テックストック、Findy、ビズリーチなどでハイクラス案件にアクセスできます。
単価交渉のNG
単価交渉でやってはいけないことを整理します。
最初の面談で年収だけを話す。技術や貢献の話を先にして、最後に年収。
根拠のない高単価を提示。「月150万円欲しい」という希望だけでは交渉にならない。実績や市場相場の根拠が必要。
嘘の他社オファーを使う。バレた瞬間に信頼を失う。
現職の月単価を実際より高く偽る。エージェント側で確認される場合あり。
担当者にネガティブな態度。担当者の心象を悪くすると、紹介される案件の質が下がります。
詳しくはエンジニア年収交渉完全ガイドで扱っています。
よくある質問
フリーランスエンジニアの単価相場について、よく聞かれる質問にお答えします。
経験5年で月単価100万円は可能?
可能。モダン技術スタック(Go、AWS、AI/ML)の経験があれば現実的射程。
地方在住だと単価は下がる?
リモート案件なら東京と同水準。対面案件中心なら下がる。
エージェント経由と直接契約どっちが高い?
直接契約のほうが10〜25%高い。ただし営業や契約管理は自分で。
AI/ML経験がない場合の単価UPは?
AWS、Kubernetes、SREなど他の高単価領域への拡張が現実的。
経験3年でも月単価80万円は可能?
可能。GitHub、OSS、技術ブログでアウトプット可視化+強いポートフォリオで。
単価を月100万円から月120万円に上げるには?
実績ベースの交渉、技術スタック拡張、複数エージェント並行、テックリード経験など。
月単価が下がる時はある?
技術スタックがレガシー寄りになる、業界が低迷する、年齢的にマッチしない案件が増える、というケース。
フリーランス新法は単価に影響?
契約条件の透明化で、適正単価が交渉しやすくなる傾向。
法人化すると単価は変わる?
法人化自体で単価は変わらない。法人格による信用増で大手案件にアクセスしやすくなる場合あり。
プロパー社員からの転換時の単価は?
会社員年収の1.3〜1.5倍が手取り目安。年収700万円なら月単価70〜80万円から。
最後に
フリーランスエンジニアの単価相場は、技術スタック、経験年数、地域、エージェント経由かどうかで大きく変動します。月単価100万円超を狙うなら、モダン技術スタック+経験7年以上+GitHub・OSSアウトプット+複数エージェント並行が王道。
迷ったら、まず複数エージェント(レバテック、Midworks、テックストック、ITプロパートナーズ)に登録して、自分の市場価値の現実を把握。その後、技術スタックの戦略的拡張で単価UPを狙うのが現実的なルートです。
エージェント比較はフリーランスエンジニアエージェント比較、年収交渉はエンジニア年収交渉完全ガイド、独立はフリーランスエンジニア独立ロードマップを参照してください。
単価交渉はフリーランスエンジニア単価交渉ガイド、年収UP戦略はエンジニア年収UP戦略完全版、お金は個人事業主のお金の教科書、SAP・コンサル系の月単価200万円超案件はIT Consultant Bank評判で扱っています。
出典・参考資料
- 経済産業省「IT人材需給に関する調査2025」
- 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
- レバテックフリーランス「エンジニア単価相場2026」
- ITmedia「フリーランスエンジニア単価動向」
- 日本フリーランス協会「フリーランス白書2025」

