MENU

フリーランスの請求書の書き方【2026年版】インボイス対応・源泉徴収・テンプレート

本記事は広告(PR)を含みます。掲載サービスは編集部が独自に選定し、サービス比較や評価は編集部の見解です。
最終更新(公開:2026年4月24日)

フリーランスの請求書は、2023年10月からのインボイス制度と2024年からの電子帳簿保存法改正で、記載項目と保管方法が大きく変わりました。私自身、2023年10月にインボイス登録してから請求書のフォーマットを刷新しました。会計ソフトの請求書発行機能で、インボイス対応の請求書が自動生成されるので、移行は意外とスムーズでした。

国税庁の発表によると、2026年時点で適格請求書発行事業者の登録番号、税率別合計額、消費税額の記載が必須化されています。源泉徴収対象業種では源泉税額の明示も求められます。請求書ソフトを使えば、これらの記載項目が自動で入るので、手書きでの作成は事実上ありえません。

この記事では、請求書の必須記載項目、インボイス対応、源泉徴収の計算、テンプレート、電子化、支払遅延対応を順番にお伝えします。

特に読んでいただきたいのは、これから請求書を発行するフリーランス、インボイス対応の請求書フォーマットを知りたい方、源泉徴収の扱いに不安がある方、請求書の電子化を検討中の方です。


目次

請求書の必須記載項目

2026年時点の請求書必須記載項目を整理します。

請求者情報:氏名または名称、住所、電話番号、適格請求書発行事業者の登録番号(T+13桁)。

請求先情報:取引先の正式名称、部署、担当者名(任意)、住所。

請求書番号:自社で連番管理(YYYYMMDD-001など)。

請求日:請求書の発行日。

請求対象期間:「2026年4月1日〜30日分」など。

業務内容の明細:項目、数量、単価、金額。

税率別の合計:8%対象、10%対象、非課税の3区分。

消費税額:税率別の消費税額。

源泉所得税:対象業種のみ。10.21%(100万円超部分は20.42%)。

請求金額合計:消費税込み、源泉徴収後の入金額。

支払期日:取引先との契約に基づく日付。

振込先:銀行名、支店名、口座種別、口座番号、名義。

これらをすべて満たした請求書を、会計ソフトの請求書発行機能で自動作成するのが王道。

インボイス対応のポイント

インボイス対応の請求書のポイントを整理します。

適格請求書発行事業者の登録番号(T+13桁)の記載が必須。

税率別の合計額(8%対象、10%対象)を分けて記載。

税率別の消費税額を別途記載。

「適格請求書」または「インボイス」の表記は任意(必須ではない)。

非課税取引、課税対象外取引がある場合は明確に区別。

インボイス未登録(免税事業者)の場合、登録番号の記載は不可。経過措置で2026年9月までは仕入税額控除80%、2029年9月までは50%可能。

詳しくはインボイス制度わかりやすくインボイス登録詳細ガイドで扱っています。

源泉徴収の計算

フリーランスエンジニアの源泉徴収について整理します。

源泉徴収対象業種:原稿料、デザイン料、講演料、コンサルティング料、原稿執筆料など。エンジニアの準委任契約は対象外が多い。

エージェント経由のフリーランスエンジニア案件は、ほとんどが準委任契約で源泉徴収なし。請負契約(成果物納品)の一部は源泉徴収対象。

源泉徴収率:100万円以下の部分は10.21%、100万円超の部分は20.42%。

計算例:報酬110万円(消費税抜き)の場合、源泉徴収額は100万円×10.21% + 10万円×20.42% = 124,520円。実際の入金額は1,210,000円(税込)− 124,520円 = 1,085,480円。

源泉徴収された税金は、確定申告で調整。多く取られすぎていれば還付、少なすぎれば追加納税。

請求書テンプレート

請求書のテンプレート構成を整理します。

ヘッダー:請求書、請求書番号、請求日。

請求者情報(左上):氏名、住所、電話番号、登録番号、振込先。

請求先情報(右上):取引先名、部署、担当者名。

明細表:項目、数量、単価、金額、税率の列。

合計欄:小計、消費税額(税率別)、源泉所得税、請求金額。

備考:支払期日、その他。

会計ソフト(freee、マネーフォワード)の請求書テンプレートを使えば、これらの構成が自動で整います。

無料テンプレートは、Misoca、Square請求書、Money Forward Cloud Invoice、freee Invoiceなどから入手可能。

請求書ソフトの活用

記事の要点を視覚化するイラスト

請求書発行を効率化する主要ソフトを整理します。

freee(月額1,180円〜):会計ソフト+請求書発行機能セット。フリーランス向け定番。

マネーフォワード請求書(月額980円〜):マネーフォワードクラウド一式に含まれる。

Misoca(月額500円〜):請求書専用ソフト。シンプルで使いやすい。

board(月額980円〜):見積書、請求書、納品書を統合管理。

Square請求書(無料):個人事業主向け無料プラン。決済機能あり。

会計ソフトと請求書ソフトを統合すると、請求書発行→入金確認→帳簿付けまで一気通貫。月末の経理作業が大幅に効率化されます。

電子請求書の活用

請求書の電子化は、2024年4月の電子帳簿保存法本格運用で重要度UP。

電子請求書のメリット:印刷・郵送コストゼロ、即時送付可能、保存・管理が楽、検索が容易、電子帳簿保存法対応。

PDF送付:会計ソフトでPDF化してメール添付。最も簡単。

電子請求書送付サービス:BtoBプラットフォーム、楽楽明細、Bill One。エンタープライズ向け。

紙請求書の電子保存:スキャナでPDF化して保存。電子帳簿保存法対応。

電子取引のデータは、電子データのまま保存することが必須。プリントアウトして紙保存はNG。

支払遅延対応

請求書の支払いが遅延した場合の対応を整理します。

フリーランス新法(2024年11月施行)により、支払期日は納品から60日以内が義務化。これより遅延すると法律違反。

支払遅延の場合、まず取引先に連絡。「支払いが確認できないが、振込予定はいつか?」と確認。

事務処理ミスなら、その場で対応してもらえる。資金繰り問題なら、支払スケジュールの再交渉。

繰り返し遅延する取引先は、フリーランス・トラブル110番、公正取引委員会、弁護士に相談。

ファクタリング(請求書の現金化)も選択肢。ラボル、OLTAなどで最短60分で現金化可能。

詳しくはラボル使い方ガイドフリーランス業務委託契約書で扱っています。

請求書の保存

請求書の保存ルールを整理します。

保存期間:青色申告者は7年間、白色申告者は5年間。

保存方法:紙またはデータ。電子取引(メール添付請求書、ダウンロード請求書)は電子データで保存が義務化。

保管場所:紙の場合、月別ファイリング。データの場合、会計ソフトまたはクラウドストレージ。

検索性:日付、取引先、金額で検索できる状態に。

電子帳簿保存法対応の会計ソフトを使えば、要件を自動で満たせます。

請求書発行のスケジュール

請求書発行のスケジュールを整理します。

月末締め:その月の業務分をまとめて月末で締める。

請求書発行日:締め日の翌営業日〜10営業日以内が標準。

支払期日:請求書発行から30〜60日以内(フリーランス新法で60日以内が義務化)。

入金日確認:支払期日の翌日に入金チェック。遅延があれば取引先に連絡。

会計ソフトに「自動定期請求」機能あり。月次の継続案件は、自動で請求書発行設定が可能。

よくある質問

記事の要点を視覚化するイラスト

請求書について、よく聞かれる質問にお答えします。

請求書の登録番号は必須?

インボイス登録事業者は必須。未登録は記載不可。

源泉徴収はエンジニアでも適用?

準委任契約は基本的に適用外。請負契約の一部(原稿料、デザイン料)は適用。

請求書ソフトは必須?

会計ソフトの請求書機能で十分。専用ソフトは月額500〜1,000円。

電子請求書は法的に有効?

完全に有効。2024年4月以降は電子保存が義務化されているケース多。

支払期日はどう決める?

取引先との契約に基づく。フリーランス新法で60日以内が義務化。

インボイス未登録だと不利?

取引先が課税事業者なら、消費税分の値引きを求められる可能性。

請求書を電子で送る方法は?

会計ソフトでPDF化してメール添付が最も簡単。

請求書の保存期間は?

青色申告者は7年間、白色申告者は5年間。

消費税は別途記載?

税率別の合計額と消費税額を別途記載するのがインボイス対応。

請求金額の端数処理は?

切り捨てが一般的。契約書で取り決めるのが安全。

最後に

フリーランスの請求書は、インボイス制度と電子帳簿保存法対応で、2023年以降に大きく変わりました。会計ソフト(freee、マネーフォワード)の請求書発行機能を使えば、必須記載項目を満たした請求書が自動作成され、電子保存も自動対応できます。

迷ったら、まず会計ソフトの請求書発行機能を使い始めて、月末締めのリズムを作るのが王道。請求書発行→入金確認→帳簿付けまで一気通貫で運用できれば、月次の経理作業が大幅に効率化されます。

インボイスはインボイス制度わかりやすく、確定申告はフリーランス確定申告完全ガイド、お金は個人事業主のお金の教科書を参照してください。

会計ソフト比較はfreee vs マネーフォワード比較、契約書はフリーランス業務委託契約書、ファクタリングはラボル使い方ガイドで扱っています。

出典・参考資料

  • 国税庁「インボイス制度・適格請求書」
  • 国税庁「電子帳簿保存法」
  • 中小企業庁「フリーランス・トラブル110番」
  • 各会計ソフト「請求書発行サポート」
  • 日本税理士会連合会「請求書発行ガイド」

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハルイチ/フリーランスエンジニア・キャリアコンサルタント。プログラミング専門学校・大学を卒業後、システム開発会社でプログラマー・SEとして3年従事。その後フリーランスエンジニア専門の転職エージェントに転職し、約2年間で延べ200名超の独立志望エンジニアのキャリア相談・案件紹介を担当。現在は自身も独立し(フリーランス7年目)、システム開発・キャリアコンサル・SEO/広告運用を軸に活動中。

【主な技術スタック】Go / TypeScript / Python / Next.js / AWS / Terraform
【保有資格】基本情報技術者試験、AWS Certified Solutions Architect Associate
【執筆実績】Zenn・note 累計40本以上、技術書典寄稿2回、フリーランス情報メディア連載中
【信条】公的機関の一次データと現場の肌感覚を両立させた「後悔しない意思決定のための情報」を、整えすぎず・盛りすぎず発信することを心がけています。

目次